前に買った豚ロース肉はやわらかかったのに、今日買ったやつはすごく固いぞ…。
失敗しないように同じ店で買ったのにどうしてこうなった…。
それはもしかすると、豚ロース肉の中でも硬い部分を選んでしまったのかもしれませんね!
やわらかいロース肉の見た目を教えるので、ぜひ覚えておいてください!
えっ!!
同じ豚ロース肉でも硬いところと柔らかいところがあるの?
それは知らなかった…。
皆さんはスーパーで豚ロース肉を買った時に
「今日のロースはやわらかくてアタリだ!!」 とか
「いつもと同じように作ったのにめっちゃ固い…。」 とか
思った経験ありませんか?
その柔らかさの違いは、同じ豚ロース肉のなかでもやわらかい部位だったり固い部位だったり日によって違う部位を選んでしまっているからかもしれません!
この記事では
- やわらかい豚ロース肉の選び方
- さらにやわらかくする方法
について、畜産系研究室卒でスーパーの精肉部にいた経験のあるみもはしが解説します。
大学時代に牛を育てて、新卒時代にスーパーマーケットの精肉部で働いていました!
一目でわかる違いがあるので、ぜひ今日からの買いものに役立ててください!!
やわらかい豚ロース肉の選び方
豚肉のやわらかさには、豚ごとの個体差や精肉される工程での扱いや保管の仕方なども影響はあります。
ですが、そういったところは買う側が選択するのは正直難しいです。
なのでそれ以外のやわらかさを決める要因を知っておくことが大切です。
それは、豚ロース肉のなかにもさらに部位があるということ!!
「部位がちがうと言われても素人にはさっぱりだ!!!!」
と思うかもしれませんが、そんなことないです!
写真付きで一発でわかる特徴をお教えいたします。
一発でわかる特徴(写真あり)
やわらかいロース肉というのは、こんな見た目をしています。
つづいて固いロース肉は、こんな見た目をしています。
どうでしょうか?
明らかに見た目が違いますよね。
やわらかいロース肉の方は、肉と脂の層が重なり合っているのが分かると思います。
一方、固いロース肉の方は層の重なり合いがないですよね。
これこそが、やわらかいロース肉の見分け方なんです!!
やわらかいロース肉には「カブリ」というお肉がついていて、これが目印になります。
このかぶさっているお肉があるか無いかで、かなり柔らかさが変わってきます。
特に生姜焼きやトンテキ、ソテーなど、焼き料理をするとその違いがとてもよくわかると思います。
ではどうして同じ豚ロース肉なのに、やわらかさが違うんでしょうか。
なんで同じ部位なのにやわらかさが違うの?
なぜやわらかさに差があるのかというと、ロース肉というのはとても長くて大きな部位だからです。
ロース肉は、肩ロース肉とモモ肉の間にある部位です。
背中から腰にかけての筋肉なので結構長くて、その端と端ではやわらかさにかなり差が出てきます。
じつはロース肉の両端は、その隣接している部位の特徴とちかい性質を持っているんです。
隣接しているのは肩ロース肉とモモ肉というで、食べ比べてみるとわかるのですが圧倒的にモモ肉のほうがパサつきやすくて固いです。
なので、モモ肉に近い方のロース肉は固くて肩ロース肉に近い方がジューシーで柔らかい傾向があります。
ということは、やわらかい豚ロース肉を選ぶには肩ロース肉に近い部分のお肉を選ぶ必要がありますが、それを見分ることができるのが「カブリ」なんです!!
カブリは肩ロースに近い部分のロース肉にしかついていないので、肉を見慣れない初心者さんでも間違えることがありません!!
豚ロース肉のやわらかさの差にはこんな理由があるんだと、ちょっと覚えておいてもらえたら嬉しいです。
やわらかくする方法
豚ロース肉の柔らかい部分を見分ける方法を紹介しましたが、今日使いたい!という時に限って店頭に固い部分のロース肉しか売ってないときもあるかもしれません。
そんなとき、包丁一本でひと工夫してやわらかく食べる方法を紹介したいと思います。
その方法は、筋を切って叩く!!
それだけです!
ちなみに、ロース肉の筋を切る時は下の画像で示した箇所を切ればOKです。
肉の筋の多くは、脂身と赤身の間にあるのでその境目をめがけて包丁を入れると間違いないです。
また、表裏の両面から筋を切ったほうがやわらかくなります。
筋を切ったら、包丁の背のほうでロース肉の全体をバンバンと叩きましょう。
これによってさらに繊維が壊れて、やわらかくなります。
どうしても固いロース肉しか見つからないときは、ぜひ試してみてください!!
まとめ:豚ロース肉は形をよく見て買おう!
豚ロース肉は豚肉料理に本当によく登場する部位ですが、場所によって固さに差があるということを知らない人も多かったんじゃないでしょうか。
同じレシピで作っているのにどうも肉の固さが安定しないという時は、お肉の選び方を見直してみるのも1つの手ではないでしょうか。
今回紹介した豚ロース肉は、他の部位と比べて柔らかいものの見極めが簡単な部分です。
スーパーで肉を買うとなると値段が1番気にはなるところですが、値付けシールだけでなくお肉がどんな形をしているか一目見て選ぶようにするだけで料理のおいしさがグッと上がると思います!
ぜひ豚ロース肉を買う時は、今回紹介した「カブリ」のついた部分を買ってみてくださいね!